板室温泉〜沼ッ原(の途中)

3月に走ったものの、雪で引き返したコースを再チャレンジした記録

hiboma.hatenadiary.jp

場所はこの辺です。


スタート地点は板室温泉脇の駐車場から。この時期、板室温泉の湯川に鯉のぼりが上がっています。

前回と同じで、この旅館の奥から登っていきます


4月の半ばを越えると、もう雪は一切残っていなくて、新緑の彩り〜

雪が溶けて地表が顕になると、そこそこ荒れてしまった道なのだとよく分かります。

針葉樹の保安林をかすめつつ沢沿いに登っていく。杉や檜の林は枝打ち (枝おろし?) した 枝条 (しじょう) が落ちて足を取られやすい。

落ちてる枝は切ったまま、単にほったらかしにしているのかと思ってたんですが、調べてみると林道の土砂流出 / 侵食を防ぐ効果があるようです。

森林作業道開設の手引き - 土砂を流出させない道づくり-

使用後の作業道路面に枝条を散布すると、路面侵食・濁水の発生を防ぐことができます。


湯川、もしくは、その支流沿いに登っていきます。水量はさほどで、せいぜい幅 1m〜2m ほどの小さな沢です。ただ、何度も対岸に渡渉するコースになっているので浸水しやすい靴は避けたほうがストレスが無いかと思います。

沢を登っていくんだと、こんな雰囲気らしいです。

ameblo.jp


そうこうしているうちに滝に遭遇。

滝沿いにトラバースする道は崩落していて、脇に高巻きして登るための階段が設置されています。

ロープは張ってありますが、急な傾斜で足元もぽろぽろ崩れる脆い土壌です。

頭だけのクワガタの死骸を発見。 クワガタ社長 こんな姿に


滝を越えると少しだけ野花が広がるエリアに入る。気持ちいいですね。

イチリンソウのキクザイチゲなのかなぁ

カタクリ

ヒトリシズカ


もう一回滝があります。右側にのんびり巻いていく楽な道があります。この滝を越えると沢の流れも穏やかになる。


雪が深かった前回はこの分岐から乙女の滝方面に降りていきました。左に登って行きます。

分岐を越えるとしっかり踏み固められた遊歩道になります。ここからはトレイルランニングモードに切り替えて小走り。

ずっとこんな景色が続く。さっきまでの沢沿いの道に比べてやや単調。

すると車道にぶち当たります。沼ッ原に行くにはここからさらに登ります。

早朝から疲れを感じていたので、沼ッ原には登らず走って下山にしました。


車で誰も登ってこないな〜と思ったら、冬期の通行止め期間でした。そりゃ誰もこないな。ここは橋になっていて、橋のたもとで渓流つりの装備をした人達が雑談してました。

これは私です

淡々と下っていく


ずっと車道を走って戻ってしまうのも退屈なので急遽ルートを変えた。乙女の滝の西側の小さい山を越えて行く。地図では道がないことになってますが、保安林の古い管理道がありました。

Google マップで合わせてみると、わずかに森に凹んだ影が出来てて判別できます ( 赤線でなぞったルート )


缶コーヒーのゴミ。1980年代頃のデザインみたいですね。幼少の頃にみた記憶があるような無いような ...

これも古いデザインの缶。


山の西側は岩場になってました。

岩に張り付かないと進めない場所でもなくて、うまい具合に岩と岩の間をすり抜けていけます。

岩陰に穴が空いている箇所もあり、うっかり近づくと滑り落ちそう。それだけ注意。

後で調べてみると篭岩神社や篭岩石像を祀っている場所の奥/裏手に位置する岩場地帯みたいでした。

www.kuroiso-kankou.org


西日が差し地面も平らになっている箇所。誰かが野営して焚き火でもしたのか炭の破片が転がっていました。板室温泉付近は 日光国立公園なので焚き火は駄目 すな 🚫 🔥

森の中でお湯を沸かしてコーヒー飲んだりラーメン食べたりしたら美味かろうという 気持ちは分かる。


今回はピッケルを携帯。雪山で使うもんでしょうが、気にせず使えるものを使ってみます。沢登りする人たちは急登でバイルやピッケルは結構使うようですね。

傾斜がきつく、かつ、枯れ葉や小石でずるずると滑るポイントを降りる(登る) 時、ピックを差してホールドを取ると安定したのでなかなか良さそうです。トレッキングポールでしんどい場所で切り札になりそう。

頑丈な作りなので、行く手を阻む枯枝を振り払うのでも役立ちました。ただ 65cm だと長過ぎる + 重過ぎました。リュックに縛り付けても走る時に揺れて邪魔だったのでもっと短いのが良さそうです 。


そんなこんなんで、写真右側から降りてきて、スタート地点付近に戻りました。


湯川沿いで休憩して、靴や装備品に付いた泥を落としてから帰りました。