GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2022 の 12月10日分のエントリです
イントロダクション
2020年秋に東京から那須塩原に移住した。2年が経過した今も那須塩原に住んでいる。仕事は リモートワーク + 月に数回 東京に出社する形態になった。
移住ネタやリモートワークネタはちょっと時流を過ぎた印象がある。が、力を抜いて文を書いてみようと思う。
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<都会暮らし> と <田舎暮らし・地方暮らし> でどちらかに優劣をつけて語りたい文章ではありません。また、オンサイトとリモートワーク どちらかに優劣をつけて語りたい文章でもありません
那須塩原市
那須塩原市は、東京から北に約150km 離れた栃木県北に位置する人口約11万人の市。
黒磯駅〜那須塩原駅〜西那須野駅の周辺と国道四号線沿いに街区が広がっている。国道四号線と東北本線・東北新幹線が、背骨のように南北を縦断する。
エリアによっては年季の入った家も多い。だが、郊外の田畑や空き地を整地して、新築の家が立ち並ぶのもよく見かける。市全体としては今も成長を続けている印象を受ける。
市街からちょっと離れると、田畑、森、山が広がる のんびりとした風景になる。
那須 と聞いて 森林・高原のリゾート観光地 をイメージする人が多いようだ。が、実際のところ そのイメージに近いのは、那須塩原市というより 那須町 北西一帯に広がるエリアだと思う。
那須町はこの範囲
塩原 は、市の西方の山中になる。閑静な温泉街があり、塩原渓谷は風雅で雄大な景観。
移住の経緯
まず、東京を離れることができたのは 以下のような背景がある。
- 2020年6月にGMOペパボでリモートワーク制度が導入されたこと
- 妻は以前から在宅で仕事をしており、働く場所の制限がなかったこと
加えて、那須塩原市に移住したのは以下のような理由だろうか。
移住する以前から、休暇のたびに那須塩原市に訪れていたこともあって どのような住み心地になるか想像はしやすかった。現在の家から 妻方の実家も近く、義母・義父にも頻繁にお世話になっている。
賃貸物件
賃貸物件に入居している。東京と比較して相場は安い。実際にどの程度安いかは、ご自身で調べてほしい。私と妻とで それぞれの仕事部屋を確保できる物件を見つけることができた。
💡 2022年時点では、条件の良い物件は ( Web 上では ) なかなか出てこない。出てきても 2020年頃より相場が上がった印象を受ける
仕事
朝は30分だけランニングか、近所のトレーニングジムで30分だけ体を動かす。
体を動かしてオラっと気合を入れたら、仕事を頑張る。在宅での仕事はメリハリの付け方が難しい。これは どこに住んでも変わらない気がする。
昼食はほとんど家で済ませる。付近に外食チェーン店はあるが あまり利用しない。 仕事後は 外食以外の目的で出かけることはなくなった。お酒を飲む機会も減った。
東京への出社
月に2回(2日)のペースで、GMOペパボの渋谷オフィス (セルリアンタワー) に出社する。家からオフィスまでの所要時間は2時間程度。
新幹線は朝9時〜10時台に乗車する。自由席で座れないことはない。
💡 2022年 秋・冬時点では混雑を感じるほどに乗客が増えている。ざっと乗車率 8〜9割程度だろうか。全国旅行支援キャンペーンで旅行客が多いかな? あるいはコロナ前の水準に戻っただけかもしれない
東京に着くまでの1時間は PC を開くなり、仮眠を取るなり、書籍を読むなりの時間に充てる。新幹線では Wi-Fi も使える。
新幹線の移動よりも、東京駅〜渋谷駅の移動が面倒に感じる。東京駅周辺にオフィスがあったらいいなぁ … と無茶な想像をしたりする。
帰りも新幹線。<なすの> は自由席数も多く、乗車する人も少なくて快適。
休日
ロードバイクで那須塩原 一帯を走り回っている。山、谷、川、田んぼ、畑 ... と走る場所では困らない。信号ストップが全然ないので、ペースを落とさず延々と走っていられる (辛くもある)
那須を離れて、南に向かうと宇都宮・日光。北に向うと白河・郡山。
家を出てすぐに自然いっぱいのロケーションにアプローチできる反面、一日で走る時間/距離は短くなった。東京にいた時の方が「都心を離れて緑いっぱいの場所に行きたい!」というモチベーションが高く、早起きして遠出して長い距離を走れていた。
家族と一緒に出かける時は、郊外の公園や山・川の自然スポットを巡ることが多い。この春からミニテントを設置して遊ぶようになった。
あてもなく山や田んぼエリアを回って時間を潰すこともよくある
那須高原の観光エリアのお店や、那須ガーデンアウトレットも日常的なお出かけ範囲になる。ただし、週末・連休・休暇期間は県外からの旅行客で渋滞・混雑する。時間をずらしたり、迂回するルートを工夫する術も覚えた。
日用品の買い物は、四号線沿いや那須塩原市に隣接する大田原市の量販店で済ませる。
知人・友人
初めて住む場所なので、当然、移住して近所に友人・知人はいなかった。私が移住してから、june29 さんが移り住んできた!
さらに secondlife さんも移り住んできた! 移住リファーラルの連鎖。
おふたりとも 那須塩原市に在住なのだが 近所 という訳でもない。ロードバイクで 30-40分 (もとい、車で 20分〜 ) かかる位の距離で離れている。東京でいうと赤羽駅〜渋谷駅の距離に相当する。かなり遠いよね。
家族ぐるみで お付き合いをさせてもらっている。花見をしたり、音楽イベントに参加したり、花火を見に行ったり、食事会をしたり。(写真の掲載は控える)
那須塩原での暮らしぶりに関するアウトプットをたくさん出している。併せてご覧になるといいだろう。
技術コミュニティ
toruby が 近所 で開催されている。
チャリできた #toruby pic.twitter.com/khy4YKjgZG
— ito hiroya (@hiboma) 2021年11月10日
少人数開催ながらも長年継続しているコミュニティ。
読書会を進行しながら、Ruby の話題はもちろん、栃木の話題、個人の好きな話題でワイワイとお話をする。参加されているみなさんは、自分とはまた全然違う領域でのプロフェッショナルで ためになる話をたくさん聞ける。
なお今年度は 家族 👶 の都合で全然参加できていない
技術書
市内に書店はいくつかあるが、仕事に関連する技術書は満足に手に入らない。
東京にいた頃は、大型の書店に立ち寄って新しく発売された技術書をちらっと見てみる機会も容易に作れたなと思う。渋谷のオフィスに出社するタイミングで書店に寄り道して、技術書漁りをする機会を補っている。
ライフステージ / キャリア
自分がもし20代、あるいは、30代前半だっとしたら移住しても退屈さを感じただろう。<若い>頃は 東京の圧倒的な物量・情報量で暮らしていたかった思う。40代のライフステージへ移ることと COVID-19 の強制的な変化の波があって、東京を離れることに折り合いがつけられたようにも思う。
プライベートな側面で移住は <よい> 変化をもたらしてくれた。仕事/技術者のキャリアについては、さてはて??? という感じ。今後もどうしたもんかな〜 感が常に付きまとっている。
もっと色々なことを書けると思うのだが、ここら辺で終わり 🍆