9/15(金) 東京から仙台まで走った
- 走行距離 356 km
- 獲得標高 1570 m
- 経過時間は 20時間38分 (実走時間は 14時間25分)
今年の夏休暇に二日かけて走破したルート を一日で走った。ひたすら丸一日 自転車で走ってみるのをやってみたかったのが、ようやく実現できた
ルート
前回とほとんど同じで国道4号線を北上する。寄り道は最低限
03:00 出発
寝付きが浅く、睡眠不足な感じで練馬区を出発
03:37 荒川 埼玉入り
真っ暗な時間。夜の荒川は怖い
深夜は一般車両が少ないので車道走行の緊張も軽減される。トラックは多いんだけど。
04:29 大宮
小一時間走ったところで、朝ごはんタイム
05:00 白岡市
段々と夜が明けてくる
05:23 久喜
淡々と埼玉県道3号線を北上。睡眠が足りてなかった影響がでて、強烈な眠気に襲われる
05:30 東鷲宮
05:53 利根川 古河市 50km 地点
利根川を渡り埼玉を脱出すると穏やかな田園風景も増えてきて旅の気分になる
06:16 栃木県 野木
栃木入り。3時間で来れるのだな
06:38 野木
通学途中の学生を眺めながら 2回目の朝ごはんタイム
07:04 小山の犬
ここらでJアラートが鳴ってたはずだが、全く気が付かずに走っていた。交差点で白い犬が近寄ってくる 🐶
07:31 国道4号線バイパス
小金井のあたりから4号線のバイパスにはいったけど、朝の通勤ラッシュで混雑してるのと、陸橋ごとにある信号待ちも長い。無理せずに旧道でもよかったかなぁ。気温が上がるにつれて何度も眠気が襲ってきて辛かった。
国道4号線バイパスの途中、ちょうど 08:00 頃に 100km 地点を通過。午前中は 20km/h で移動できていた。
09:22 宇都宮 鬼怒川
4号線を北上すると、西側(左手)にいろんな山を拝むことができて楽しい。鬼怒川あたりでは日光の山々が見える。ちょうど一年前にのぼったぞ。早朝は曇り調子で、段々と天気がよくなってきたものの北風が強くなり スピードがのらない
09:50 さくら市
高原山<たかはらさん> が見える。塩原は未踏なので近いうちにヒルクライムしたい
10:50 矢板
矢板・野崎の丘陵を越えて那須の扇状地に入ると一気に景色の質が変わる。風になびく緑がよいかんじ
刈り取り直前の稲穂がうつくしや。那須周辺では晴天に景色がよく映えて あちこちで停車して写真タイムとしたが、これで結構時間食ったな
倒れた稲が渦巻いてゴッホの絵画みたいだった (農家さんは辛そう)
11:30 大田原
那須の山々もはっきり見える。 この前の夏休暇にのぼったぞ〜
11:49 羽田
起伏のある田園風景を走る。青空と稲穂と彼岸花のコントラストがサイコーにきれいだった
11:53 寒井 Sabui
寒井と書いて 「さぶい」 と読むの、おもしろすぎー
12:30 国道294
国道294号線で白河市に向かう前にセブンで昼ごはん休憩にする。やっぱり眠い
PM 1:15 那須町
食後の猛烈な眠気に襲われる。登り基調なのに向かい風も常に吹いていてしんどかった。風切り音が耳についてイライラした気分にもなる。
自転車に乗っていると、ほんのわずかな向かい風でも体に重くまとわりついてペダルの漕ぎ足が鈍くなり、じわりと体力を奪っていく。風と仲良くなれるかどうかが旅程を左右する
13:25 福島 白河市 180km 地点
福島入り。ここらでちょうど 180km 地点。旅程の半分を消化しているが、まだまだ先が長い。先を考えるとうんざりするので考えない。
県境の神社で小休憩
14:10 白河市 国道4号線
白河から福島まで4号線をまっすぐに北上する。 ここから先、正直、楽しい風景はあまり無い。白河市〜泉崎村のあたりで 200km 地点。平均移動速度が 18km/h 位に落ちている
15:45 須賀川
須賀川で2回目の昼飯。時間をロスしたくないのでファストフードですませる。
16:12 郡山
風が猛烈に強い時間帯でしんどかった記憶しかない。疲れが溜まっていたけど、ペダルをこいだ疲れよりも寝不足の影響が非常に大きかったように思う。
風速は 5m/s の予報。
めっちゃ台風きてたしねー 🌀北西の風が進路を妨げる
17:00 本宮市 アサヒビール
夕暮れてきたー 🍺のみたーい
17:20 大玉村
山の名前がわからないのだが、とっても見晴らしのよいところで夕暮れの撮影大会。
17:47 二本松 250km 地点
帰宅ラッシュに合流しながら福島への長ーいダウンヒルにはいる。
ここらで 250km 地点で、これ以降は自己最長記録となる。自転車を走らせるペースはあまり変わってないものの、休憩や写真撮ったりの時間が積み重なって平均移動速度も落ちて 17.5km/h になっている。
日が暮れる前に阿武隈川をくだりたがったけど 全然間に合わなかった
18:27 福島
すっかり日が暮れて夜景を眺めながら福島入り
18:48 福島 阿武隈川
ファミマで休憩しつつルートを再確認。USB充電アダプタを買って、ライトやサイコンを充電して阿武隈川くだりに備える。夜間にライトがきれたらしねる
20:06 桑折
暗い!!! 国道なのに全く街灯が無い。ライトを強いモードして安全を確保しよう。宮城に抜ける整った一般道はここだけなので車も多い。
20:29 伊達市 国道349号線
真っ暗な道を走って伊達市に入る。ピントあってないね。街灯もまばら、月明かりも無く、人気のない暗い町並みを走っていた。
20:41 国道349号線 兜
阿武隈川沿いをくだる。今回一番怖かったのはこのへんだろうか。街灯が全然無い山道で、一寸先は漆黒の闇。いや、まじで。ライトを消すと星空以外に何にも見えない (星がキレイにみえるのは嬉しいんだが)。
二度ほど、ライトにびっくりしたタヌキが車道に飛び出てきて声をあげてびっくりしてしまった
宮城入り 300km 地点
心臓の弱い人にはオススメできない、B級心霊番組に出てくるような闇道を走って宮城入り。ここで 300km 地点で 平均は 17.2km/h
21:01 国道349号線
阿武隈川も半分ほど下ると街灯やトンネルが増えてきて温かみを感じる。いつもは怖いトンネルが 明るく夜道を照らしてくれてありがたい。
21:20 丸森
阿武隈川くだりのおしまい。人の住むある街におりてきた。空気がだいぶ冷え込んでいて 12-13 ℃ ほどだった。
恐怖感を煽ってくる
21:43 丸森 ファミリーマート
前回も休憩したポイントで食事
22:41 柴田町 セブンイレブン
330km 地点付近の通過。ラスト1時間 = 20km を走るべく最後の補給
うっかりコーラとアイスコーヒーを飲んだら体が冷えすぎてしまって、走り出してからは体の震えが止まらずまっすぐ走るのもしんどい感じだった。「こりゃヤバイー」と気持ちも焦ってしまったが必死にペダルを回して体を温めて回復できた。気温が低いのと体力を消費してるところに冷たいものを飲んだのは大失敗だった
\おでん/
そうだ おでん食べたらよかったな ...
23:31 長町/太子堂
仙台の都市部に入る。ここまでくれば大きな不安は無い
23:54 仙台
日付が変わる直前に仙台駅前についてゴール。356 km の旅路の終り。
00:18 実家
仙台市内の実家について、風呂入って、ご飯食べて、一瞬で寝落ち 😲 お疲れ様でした。
感想
仙台駅について感動のゴール!!!!1 って盛り上がりもなく、とにかくほっとした気分で終了した。BGMにサライでも流したら全米が泣くレベルで盛り上がるんだろうか
一度走ったことのあるルートなので「次はどんな風景がでてくるのかな?」というドキドキ感や緊張感が薄く、気が緩んで眠くなったり退屈を感じる時間も長かった。事前走行によって走行時に注意するポイントや、楽をするポイント、が分かり心理的な負荷は低くして楽をできているが、旅の面白さの点ではロスがあるなと思った。見知らぬの道を行くときのほうがアドレナリンがバンバンでてるようで 終始飽きずに走れる。
300km を超えるといつもとは違う疲労や痛みをあちこちに感じる。特に手のひらの痛みとハムストリングの筋肉痛が強かったかな。更に距離を伸ばすには普段通りの装備では心もとないので、疲労を抑えるための補助道具(DHバーを使うとか)、仮眠をとって休憩する術や、ブルベ経験者の本に書いてあったことを参考にしてみるのがよいなと思った
走行データの分析
速度
停車時間も含む平均移動速度は 17.3km/h ほどで、 巡航速度は 30km にちょっと足りない位で走ってたみたいだ。
普段乗りに比べたらのんびりペースだが、この距離を走るなら十分な速度だろう。もうちょい速度のせて 31-32km 台で走って時間短縮できたらイイなぁ。競争ではないが、速くはしれるなら速くはしっておきたい。
終盤になって疲れてきても大きく失速していないのでペース配分は悪くなかったように思う
ブルベとの比較
300km ブルベの制限時間が 20時間、400km ブルベの制限時間が 27時間 なので、今回位のペースが作れればきっと完走もできるのだろう (注: ブルベのコースはもっときついルートだろうし、走行の規則、装備の指定、天候を選べないなど条件が連なるので単純に走行距離でもって比較をするのは短絡過ぎるだろう。あくまで参考値として )
ケイデンス
ケイデンスも後半になっても一定でダレてないように見える。足を回すことさえできていればペースはキープできそ
気温
中央のピークは栃木と福島の県境
一番冷えた時間帯は 12-13 度 ほどだったが、半袖ジャージ + ウィンドブレーカー1枚では汗が冷えてしまってしんどい。 長時間走るとカロリーの消費が激しいせいか基礎体温も低めになるようで、気温の割に夜間の寒さをキツく感じた。寒暖差が大きくても体温をキープする技術が必要
事前の計画づくり
前回、過去に一日に走破してる人のブログを参考にしてルートや計画をたてていた
こちらのエントリが非常に参考になった。感謝。お盆期間で暑いのに18時間で走りきっていて、強くて速いなぁ ... 自分の場合は写真タイムやコンビニ休憩を絞ることでもうちょっと時間短縮できるだろうか
装備
長距離になると用心を重ねて道具を増やしたくなるが、使わないものはただの重量増でしかないので普段使いの道具 +α に抑えた
- Anker の充電パック、マイクロUSBケーブル
- 前照灯 大小 2個
- 尾灯 大小 2個
- サプリメント (アミノバイタル、アリナミン、チョコラBB)
- 予備チューブ x 2 (80mm) と各種修理ツール
- ウィンドブレーカー (蛍光緑)
- サイクルキャップ
- 輪行用の短パン
- 再帰反射バンド
- 輪行袋
- USB充電用の電源アダプタ (途中で購入)
朝晩一日かけて走るとなるとライトやサイコンを再充電するのが大事で、トップチューブバッグを付けて充電スペースに利用していた
前照灯は Bontrager の Ion 700 R だが、阿武隈川沿いの真っ暗な林道では 200ルーメンの照度で安心感を保ちながら走ることができた。
ホイールは、追い風を受けることを期待して 50mm アルミディープホイールを履いていたが、終始向かい風にやられてしまった。ただ単に見栄え重視で重いだけの足枷になった。25c のタイヤは 23c よりも安定感があるというのは確かで、風が強い時間帯や疲労が溜まってもふらつきを抑えられたように思う
事前の体調づくり
睡眠がよくとれているか/いないかが、圧倒的に全体を左右する。よく寝よう。以上。
サプリメントを摂っておくと走行後の疲労回復にも効くので、お金を少しだすだけでコンディションを維持できるので摂るとよい。足が回らなくなって重いタイミングでのアミノバイタルは効いてる感じがする。(あくまで印象)
疲れないようにする技術
- 細かくポジションを変えてペダリングの負荷がかかるポイントを変える (臀筋とハムストリング)
- 腕や足の負担が小さくなるようフォームを作る (宮澤崇史さんが言う「骨で押す」ペダリング)
- 風の抵抗が小さくなるよう前傾する
- 一定のペース・心拍数・パワーで漕ぎ続ける (注: 心拍数・パワーは計測していないので正確なとこは分からない)
- 食事や補給を適切なタイミングで適度な量取る (食事量が少ないとすぐに腹が減ったり体温が下がったり。多過ぎると眠くなったり)
- 休憩時のストレッチ
- 休憩時に靴と靴下を脱いで血行をよくする
- 走行時のライン取りで凸凹や、石や砂の多い荒れた箇所を避ける
- 車の追い風でうまいことドラフティングする
- ジャージの後ろポケットに iPhone や防止などを入れていると背中〜腰がじわりと疲労するが たまに左右を入れ替えるすると圧迫感が軽減される
... 等々の細かいとこを積み重ねていくとダレずに長く走れる
次は?
500km 走破も考えてみよう。新潟に向かうのも楽しそうなのでいつかやろう