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ケージ:四季

初めて聴くジョン・ケージの音楽。名前と「4:33」のことは知ってたけど、作品を実際に耳にした事は今までなかった。
不協和音でドッシャンガッシャンとめちゃくちゃな現代音楽なのかなぁと思って敬遠してたんだけど、とりあえずこのCDの収録曲はそんなことなくて、むしろ穏やかな調子で聴き入る事ができた。「トイ・ピアノのための組曲」という、おもちゃのピアノでポロンポロンと弾いた曲が愛らしい。

最近はいわゆる現代音楽なるものをよく聴いてて、わりと楽しく聴けてる。現代音楽は、変にしかめっつらして静座して聴くよりも、ゲームをしながら聞き流すくらいの軽いスタンスで聴いてるのがいいかなとおもった。しかめっつらして「この作者の意図するところは・・・」と考え込んで聴いても実際のところよく分からないものは分からないし、それよりは「面白い音出すなぁ」ぐらいの安易な気分で聴いておくと少々キツい作品でも何でも楽しめるなぁと。

武満徹の作品もよく聴いてて、ひたすらゆっくりと時間が流れていく感覚は秋の夜にぴったりだ。

武満徹 : ノヴェンバー・ステップス / ア・ストリング・アラウンド・オータム / 弦楽のためのレクエイム 他

こういうエッジの鋭い音楽を解説してくれる友達が欲しいな。演奏者の視点から「この音がほげほげで・・あの音がほげほげ」と説明してくれる人が望ましいんだけど・・・なかなかいないよな。（男子寮に五年間住んだけど、音大生が一人も入寮してこなかったのはとても残念だ。）