MacBookProのトラックパッドのマウスを押すと変な音が出るようになってしまった。小さな音でミシミシとなって、押し心地もじゃっかん変だ。隙間からゴミでも入ったんだろうか。たったこれだけのことで使い心地がまるで違う感じになってしまうから不思議だ。少しの異音と押し心地の変化だけですごいストレスだ。

長く使い続けて慣れ親しんだ道具は身体のレベルで使い心地を記憶しているので、道具のちょっとした変化にも敏感になってしまうのでは無いかという事を思います。包丁の切れ味が悪くなったとか、自転車のブレーキの効きが悪くなったとかで 似たような事を思ったりする。



ところでPowerBookとMacBookProは見た目こそそっくりだけど、キーの押し心地、マウスの感触なんかはまるで違う。その微々たる違いは身体が理解してくれる。機体の厚みも設計図上はたった数ミリの違いなのかもしれないけど、身体はその違いをはっきりと認識するから不思議だ。「えー分かんない。同じじゃないの?」と言う人があれば、その人はデザイナーという職業には向いていないかもしれない。少なくともアップルのデザイナーにはなれない。 と思ったりする。


いや,なんつーか こういう微々たるものを感知するセンスってデザイナーには必須だよなって。もしくはデザイナーってそういう人たちであってほしい。  という話にしたかった。それともデザイナーより職人かな。