「古めの技術書の日本語訳を読むと、むしろよく分からないことありますよね」という話を昼飯時の雑談で交わしていた。
具体的な例を提示できないまんま雑談は終わってしまったのだけど、どんな例があったかなと家で書籍をひっくり返したら Copy-On-Write が 書き込み時複写 とされていたり、無処理機器および物理入出力 ってなんだと思ったら Raw Devices and Physical I/O がだったりというのを見つけた。ちょっとこなれてない感じですね。
参照した訳書は20年ほど前に出版されたものです。
「この訳が良いか悪いか!!!1」という問題を俎上にのせたいのではなく、どこまでを日本語にしてどこまでを原文ママにしておくか線引きのコンセンサスが時を経る中でどんどん移り変わってしまうもので 未来にかけて安定した訳を残すのは難しいものなんだろうな〜という位の話題です。
こういう大変な事例 もあるので .... 10年, 20年, 30年も前の技術書は原著だけでいいや、という意識です (訳されたものがそもそも無いという本も一杯ありますが)
The Design and Implementation of the 4.3Bsd Unix Operating System
- 作者: Samuel J. Leffler,Marshall Kirk McKusick,Michael J. Karels,Quarterm
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley
- 発売日: 1989/01
- メディア: テキスト
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The Design of the Unix Operating System
- 作者: Maurice J. Bach
- 出版社/メーカー: Prentice-Hall
- 発売日: 1986/10/01
- メディア: ペーパーバック
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追記
筆者が饒舌で、小粋なあちら風のジョークや小咄を入れてくる系のは原著だと全然笑いどころが分からない... 訳注plz... という話をずっと前に社内エンジニアさんと交わした覚えがある