『グーグル Google』 - 佐々木俊尚

http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/6/60/50/4166605011.shtml


ざっくりと2/3くらい読んだ。どこかでも書評が出てたように、梅田さんの書いた「Web進化論」と合わせ技で読むのがいいと思った。「Web進化論」がアカデミックな香りが強いのに対して「グーグル Google」は大衆的でちょっとばかし下世話な匂いがする。「Web進化論」がNHK教育なら、こっちは民放のドキュメンタリーもしくはワイドショー感覚。リアルな感覚で読める。「ロングテール現象」として日本の零細企業の人たちを挙げてるあたりやGoogle八分のお話が特に。

どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、Googleっていう会社とその周辺の出来事をとらえるにはいろんなレイヤーが必要で、Web進化論みたいに抽象的なレベルに引き上げて見る必要もあれば、「グーグル Google」にあるようなひどく現実的なレイヤーに引き戻しすのも必要だと思う。その相互のフィードバックがあってWebの世界とそうでない世界の対応がはっきりと見えてくるというものでないかな と。


ここまでくるとGoogleのバックエンドのシステムがどのように構築されているのかがとても気になってくる。Googleの技術を徹底的に詳解した本って無いのかな。



*現時点ではこの本はAmazonのデータベースで照会できないみたい。発売したばかりだからかな?「はまぞう」で出てこなかったよ