シューベルト

シューベルト: 4つの即興曲/ピアノ・ソナタ第20番


テレビでシューベルトの「4つの即興曲D.899,op.90」が弾かれている映像を見て、その美しさに惹かれて買ってきました。
ピアノはおなじみアシュケナージ


古典的、ベートーベン的な重厚な曲調の中にときおりキラリと光る、愛くるしいロマンティシズムの宝石。
可憐な花のように細やかな旋律が、香り高い美しさを漂わせる曲だなぁと思いました。


アシュケナージの弾いたこのCD、第一番の曲調の変化する部分でピアニッシモ??で鳴らされる一音(どこなのか説明ができません…)が陶酔的までに美しくてうっとりしてしまいます。朝日に照らされたちいさなちいさな草露の一滴が一抹の光を放ちながら空気の中に消え入っていく。それぐらい繊細で柔らかなタッチで表現されているこの一音が、その存在のはかなさとは対照的にこの曲を決定的に印象付けている強い一音なんだと思いました。また一つお気に入りが増えました。