トリスタンとイゾルデ を読んでます。

トリスタン・イズー物語 (岩波文庫)

トリスタン・「イズー」なのか「イゾルデ」なのか、発音上の違いがややこしい。

はさておき


悲劇的恋愛の古典中の古典。どんな話なのかはキーワードのリンクから飛んでみてください。


現代にも通じる(もちろんそれが古典の存在意義なのだけれど)、人間の感情の推移の仕方がとても興味深いです。

愛することはこのうえない幸せであり、このうえない不幸でもある。相反する感情が共存する=アンビバレントなものとして「愛」が書き綴られているのに何か共感めいたものを感じます。
トリスタンの「さらば、死よ、きたれ!」という言葉にこの物語のエッセンスが集約されているなぁ。かっこよすぎる台詞で身震いしました。まだ半分しか読んでないけどさ。


わりと中世の世界観で展開するファンタジー小説的なストーリーでもあるので、冒険活劇が好きな人なんかははまるかも。想像上のモンスターとか出てきちゃうし。ファイナルファンタジーとかドラクエとか ちょっと想像しちゃった。



そんなことを考えながらワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ前奏曲と愛の死を聴きながら深夜に音もなく振るみぞれ雪を眺めています。物語に負けず劣らなないすばらしく美しく悲しい響きの音楽です。